治安は現代日本を象徴している

治安維持法と共謀罪 (岩波新書) [ 内田博文 ]

治安維持法と共謀罪 (岩波新書) [ 内田博文 ]

岩波新書 内田博文 岩波書店チアン イジホウ ト キョウボウザイ ウチダ,ヒロフミ 発行年月:2017年12月 予約締切日:2017年11月28日 ページ数:256p サイズ:新書 ISBN:9784004316893 内田博文(ウチダヒロフミ) 1946年大阪府堺市生まれ。

京都大学大学院法学研究科修士課程修了。

九州大学名誉教授、神戸学院大学法学部教授。

専門は刑事法学(人権)、近代刑法史研究(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです) 第1章 拡大し続ける規制(治安維持法の制定ー大正十四年/緊急勅令という禁じ手ー昭和三年改正 ほか)/第2章 市民刑法と治安刑法(戦前における刑法の歩み/無視される基本原則 ほか)/第3章 戦時から平時へ(検察官司法の温存/捜査官の強制処分権 ほか)/第4章 「犯罪の予防」と「犯罪者の更生」(戦後の「転向」政策/施設と社会での保安処分)/第5章 共謀罪ー平成の治安維持法(四度目の正直/無限定な要件 ほか) いま戦前回帰の企てが顕著になっている。

治安維持法は市民刑法から治安刑法への転換の象徴であった。

戦後、法の廃止に逆らい、治安維持法下の諸制度は「戦時の衣」を「平時の衣」に切り替え、例外から原則の制度に逆転し、拡大されることになった。

共謀罪が創設され、いま大きく変容しつつある日本の刑事法を問う。

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